「世界へ夢の虹をかける」シリーズ 第一回 中国編
【2020年3月】スペシャルインタビュー
管 民生(かん みんせい) 先生
PDPドームは
私たちの宝物です
2021年、レインボーはおかげさまで創立30周年を迎えます。レインボーが独自開発したPDP(プラチナ・ダイヤモンド・フォトン)は発売以来、大きな反響を呼び、加えて、各大学や研究機関による科学的、医学的なエビデンスを得ました。世界38カ国で特許を取得し、今や日本のみならず世界へ羽ばたこうとしています。そこで、世界各国のPDP愛用者のみなさんとその活動状況を今回から5回連続のシリーズでレポートします。第1回目は、世界第2位の経済大国で健康市場も拡大し続ける中国です
先生は中国で治療院を開いて多くの患者さんの治療にあたっておられるとお聞きしました。どのような治療をされているのですか?
中国で推拿(スイナ)と呼ばれる手技(マッサージ)を用いた治療をしています。18歳のときに南京市にある中医専門病院に入って、この施術法を勉強しました。病気や不調を抱えていると、体の特定の場所に変化が表れます。それが「反応点」です。その反応点や背骨の横にある脊柱起立筋などを中心に施術をします。指を細かく動かすのですが、その回数は1分間で360回以上です。東京大学の水野先生によると、皮下網状細胞を活性化させることがわかっています。
先生は推拿の世界でトップに立たれているとお聞きしました。
2年前に北京で開催された全国推拿大会において1位に選ばれました。この大会には中国全土から1,000人以上の推拿師が参加し、 5人の専門家と観客の投票によって中国でもっとも優秀な推拿師を選びます。私の施術は「八指金剛法」と呼ばれており、両手で合わせて8本の指を使うことが特徴です。おかげさまで全国の患者さんから声がかかるようになりました。中国を代表する女優のチャン・ツィイーさん(代表作「ヒーロー」「レッド・クリフ」)もわざわざ私の地元の杭州へ来てくれるほどです。
以前、お体を壊されたそうですね。
2016年、67歳のときです。とても忙しくなり、働き過ぎたのかもしれません。糖尿病が悪化して、歩けなくなるほどになり、一時は昏睡状態に陥りました。緊急入院だったので、中国医学ではなく、西洋医学による治療を受けたのですが、それだけではなかなか良くなりませんでした。そこでPDPドームに入ってみようと思ったのです。PDPドームはすでに数年前から治療院に導入しており、患者さんの治療に使っていました。 少し暑くて苦しいと最初は感じましたが、2回、3回と入っていくうちに体が軽くなり、爽快な気分になりました。そして、PDPドームに入ると、必ず血糖値が下がるのです。逆に、しばらく入らないと、徐々に上がってしまいます。日々の生活にPDPドームはなくてはならないものとなりました。それまではインスリン注射が欠かせませんでしたが、今ではその必要はありません。「人工透析の一歩手前」と言われたのが嘘のように、今では気分も明るくなり、体もすっきりして、とても元気に毎日を過ごしています。
PDPドームの良さは何だと思われますか?
中国には、温熱を用いる治療法としてお灸をはじめ、最近では遠赤外線を発する機器などもあります。お灸は、温熱の及ぶ範囲が限られていますし、遠赤外線では、体を包むのに十分な温度が得られません。PDPドームのドーム内温度は65℃ぐらいまでキープが可能です。加えて、まるで「気」のようなPDP独自の光のエネルギーがありますから、他にはない優れた結果が出ます。施術師も修行をしなければ、簡単には手から気を出すことはできません。それがPDPドームに入れば、いつでも手軽に気と同じ光のエネルギーを浴びることができるのです。私の糖尿病が良くなった理由としては、PDPによって血管の柔軟性が高まったこと、血液中の糖分や老廃物の分子を小さくして、汗とともに体外へ排出してくれたことがあげられるでしょう。
中国医学には、望診といって、体や顔を観察して患者さんの健康状態を診断する方法があります。体や顔の表面には病気のサインが表れるので、それを注意深く見ていくわけです。体に病気や不調を抱えている患者さんがPDPドームに入ると、白い汗や結晶体が病変部分に出てくることが最近になってわかってきました。
こんな例があります。PDPドームから出てきた患者さんが胸の周辺に集中して汗をかいていたのです。よく聞いてみると、心臓の冠動脈が詰まりそうになったため、血管を広げるステントを挿入する手術をしたといいます。その方はその後、10回ほどPDPドームに入り、病気の症状が重度から軽度へと改善しました。その他、鼻に汗が出れば、気管支系の病気、とりわけ、肺の異常が考えられますし、頬に汗をかけば、肝臓の病気が疑われます。この診断方法は治療に役立つはずですから、近いうちにそれらを体系的にまとめるつもりです。いわば汗診といってもいいでしょう。ただし、これは施術する者の眼力が大きく左右すると思われます。
中国にも冷えを抱えている人はいますか?
中国では、お風呂からあがると風にあたる人がいます。また、冷蔵庫の普及により、1年中、冷たいものが飲めるようになりました。体が冷えている人は増えているといえるでしょう。体が冷えると、まず影響を受けるのが胃腸です。冷えによって胃や腸の粘膜に走る毛細血管の血流が悪化します。すると、胃や腸の働きが低下するのです。これは男女に差はありません。女性の場合、子宮の血流も滞りますから、さまざまな婦人病にも冷えは関与しています。
今後の目標や展開予定をお聞かせください。
中国も豊かになり、食生活に変化が起こり、肉食をする人が増えてきました。その結果、生活習慣病に悩む人は多く、高血圧の患者が約3億人、痛風の患者が約1億人もいるといわれています。
日本でマッサージといえば、癒しを求めてこられる方が多いと思いますが、うちの治療院では病気の治療を中心に行なってきました。うちの患者さんの中にも、高血圧や痛風を抱えている人は少なくありません。そのような人たちもPDPドームによって改善しています。これもPDPが血液中のコレステロールや尿酸の分子を分割し、汗として体外へ排出してくれるからです。これにより患者さんは薬の量を減らすことができます。私たちのこれからの活動はきっと社会貢献になるはずです。
全国推拿大会で優勝してから、多くの大企業から連絡があり、全国推拿師協会からの協力も得られるようになりました。ただし、まだまだ中国では認知度も宣伝も足りません。私たちは着実にPDPドームの良さを中国全土に伝えていこうと考えております。老人施設などではとても喜ばれるでしょう。審査基準は厳しいとされていますが、医療機器としての認可を目指しています。
まさに、PDPドームは使えば使うほど私たちの宝物になっているのです。