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【2019年7月】スペシャルインタビュー

小林メディカルクリニック東京院長 小林 暁子 先生

お肌の特効薬は
「美肌菌」です

腸内フローラのバランスが健康にとって大切であることをレインボー通信では繰り返し紹介してきました。 健康面だけでなく、美容面にも腸内フローラが影響を及ぼしています。そして、そのキーワードになっているのが「美肌菌」です。今回は、美肌菌の効用や調整の方法について小林暁子先生にお話をお聞きしました。

先生のクリニックでは、内科や皮膚科、美容皮膚科がある中、腸に着目されています。    

大学病院に勤務していたとき、総合診療科に所属していました。女性専用外来の立ち上げに関わったこともあり、患者さんの満足を第一に考え、患者さんの体全体を診るようにしています。そういった中で、腸内環境の研究を始め、腸内環境が私たちの健康をはじめとして、美容にまでも大きな影響を及ぼしていることがわかりました。
人間の腸には、数百種類から1000種類以上、約100兆個もの菌が棲んでいるといわれており、その中の善玉菌と悪玉菌のバランス(腸内フローラ)を整えることが重要だと訴えています。   

美肌菌は腸だけに存在するのですか?

腸だけでなく、肌にも肌の健康を左右する菌が居るとの研究報告があります。肌をツヤツヤにする菌や潤いを保つ菌など、250種類以上の菌が最前線で外敵から肌を防衛しているのです。肌に存在する菌も腸内フローラと同じようにバランスを保っていなければならず、これを肌フローラと呼んでいます。美肌菌は大きく分けて2つあり、ひとつは腸内に存在する善玉菌で、もうひとつは肌に存在する常在菌です。前者は「内側の美肌菌」、後者は「外側の美肌菌」といえるでしょう。

腸内細菌と肌の常在菌はどのように関係しているのですか?    

腸内細菌の中でこの菌が増えると、肌の美肌菌が増えるということはまだわかっていません。ただし、腸内フローラが整うと、血流が促進され、自律神経のバランスが整い、免疫力がアップすることがわかっています。これらの条件が揃うと、肌の美肌菌は正常に働くことができますし、美肌菌にとってとても棲みやすい環境になることは間違いありません。

肌の美肌菌にはどのようなものがありますか?

例えば、アクネ桿菌という菌があります。弱酸性の性質をもっており、肌に悪い菌が増殖することを抑えていますが、アクネ桿菌が過剰に増えてしまうと、ニキビの原因になってしまうのです。
アクネ桿菌は、表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌とともに、菌がもっている酵素を用いて皮脂を分解し、肌を保護する物質を作り出しています。これによって、肌のバリア機能を保っているのです。
肌の常在菌は二面性をもっており、腸内細菌のように善玉菌、悪玉菌といった区別はできません。大事なことはバランスです。もちろん、肌に悪さをする菌もあります。湿疹や傷によって表皮が破壊されているときや、睡眠不足や疲労、ストレスによって免疫力が低下しているときなどは注意しなければなりません。悪さをする菌が入り込み、肌にトラブルを起こします。

肌の常在菌のバランスを整えるにはどのようにすればよろしいですか?

美肌のために重要な働きをしているのが表皮ブドウ球菌です。普段からこの菌の数を減らさないように心がけてください。それには顔を洗いすぎてはいけません。1日に何度も洗顔したり、強い洗浄力をもつ洗顔料を使ったりすることは避けましょう。逆に、過剰な繁殖によって肌のトラブルを引き起こすアクネ桿菌や黄色ブドウ球菌を増やさないように気をつけます。紫外線をはじめとして、喫煙や肌に合わない化粧品、過度なスキンケアなどの外部刺激、さらには、バランスの悪い食事や乱れた生活習慣、ストレス、不衛生などはNGです。

先生は、腸内フローラや美肌菌のために、生活習慣の改善を提唱されていますが、中でももっとも大切なことは何でしょうか?

やはり食生活でしょう。私は毎日乳酸菌をとっています。とり始めてから23年間、風邪をひいていません。疲れてきたなぁと思うと、少し多めにとるようにしているのです。食事でも乳酸菌をとることはできますが、サプリメントを利用してもかまいません。副作用はありませんから。
60歳以上になると、善玉菌のバランスが悪くなるので、40歳を超えたら、飲んでほしいです。乳酸菌の中でも“良い乳酸菌”をとり、同時に水分も十分にとります。また、“エサ”になる食物繊維も欠かせません。1日3食のうち2食は食物繊維をとってほしいのですが、難しいかもしれません。そこで、朝食だけはしっかりと食べるようにしてください。
夫(小林弘幸 順天堂大学医学部教授)の著書『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム刊)がおかげさまでベストセラーになっていますが、食物繊維が豊富なキノコ類などを入れたみそ汁を朝食にとることも有効な方法です。

最後に、良い化粧品の選び方を教えてください。

数多くの広告がありますから、いろんな化粧品を使いたくなります。それで情報難民になっている方も少なくありません。自分に合わない化粧品は必ずあります。たくさんの化粧品を使っていると、どれが自分に合わないのかがわかりません。疲れているときでも効果があり、安全なものをひとつもっておくことです。それからワンアイテムずつ増やしていくといいでしょう。やはり、保湿力が高く、潤いをキープしてくれるかどうかが、化粧品を選ぶときに重要です。

小林暁子先生
小林暁子先生プロフィール

医療法人社団順幸会小林メディカルクリニック東京理事長・院長。1996年、順天堂大学医学部を卒業後、同大学の内科・皮膚科に勤務。著書は『医者が教える最高の美肌術』(アスコム刊)、『女性の自律神経の乱れは「腸」で整える』(PHP研究所刊)など、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)、『ごごナマ』(NHK)など、テレビ出演も多数。

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