今年の花粉症はこれでスッキリ!あなたはどの方法を選びますか?
高齢化社会の日本にあって認知症は大きな社会問題となりつつあります。しかし、未だに決め手となる治療法はありません。ところが、ここへきて光明が差してきました。デュアルタスクが軽度認知症を改善する事が研究で判明したのです。簡単にできるデュアルタスクを紹介しましょう。
※デュアルタスクとは2つのことを同時に行う。「ながら動作」のことをいいます(二重課題)。

足踏みしながら「右」か「左」と声をかけてもらい、その逆の手をあげます。

数を数えて、3の倍数と3がつく数字のときに手をたたく。

必ず右手が勝つ事を前提として、右手と左手でじゃんけんします。
軽度認知症に要注意
健常者と認知症の間のグレーゾーンにある状態を軽度認知症(MCI)といいます。軽度認知症を治療しないでそのままにしておくと、5年後に約半分の人が本格的な認知症に移行するといわれているほどです。65歳以上の人の約4分の1が軽度認知症か認知症になっていますから、早期発見と、もし軽度認知症と診断されたら、早期の治療の必要があります。
デュアルタスクは「ながら動作」
簡単な運動に軽度認知症の改善効果があるとして注目されています。それがデュアルタスクです。「デュアル」とは二者や二重、「タスク」とは仕事という意味があります。デュアルタスクは、同時に2つの動作を行なうことです。「ながら動作」と呼ばれることもあります。
テレビを見ながらポテトチップスを食べるのもデュアルタスク(ながら動作)ですが、残念ながら軽度認知症に対する効果はありません。改善効果が認められているのは、ウォーキングや足踏みなどの簡単な運動です。(具体例はイラストを参照してください)
脳の血流量を増やすデュアルタス
認知症の患者さんの脳を検査すると、脳の血流の低下や血流量の不足が確認されています。これらによって脳の機能も低下していくことがわかりました。
デュアルタスクでは、同時に2つの動作を行ないますから、運動機能と思考機能を司る前頭葉を刺激し、結果として脳の血流量が増加します。脳の司令部である前頭葉を活性化させることで、軽度認知症が改善されると考えられているのです。
もちろん、脳の血流量を増やすには、全身を温め、全身の血流を促進すること、血液をサラサラにしておくことも重要となります。