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あなたも「慢性疲労症候群」かもしれない!?

疲れの変化

昭和のころ、日本は今の中国のように経済が急成長していました。世にいう高度経済成長時代です。
1985年に総理府が行なった国民意識調査によると、疲労感を訴える人は66%に及んでいました。ところが、そのうちの72%の人は、一晩寝れば疲労感は回復すると回答しています。
これが1999年に名古屋地区の住民を対象にして行なわれた厚生労働省疲労調査研究班の疫学調査によると、3分の1を超える人が半年を超える慢性疲労を感じており、その半数近くが日常生活や社会生活に何らかの支障をきたしていると答えているのです。
2004年の文部科学省による疫学調査では、疲労感を自覚する人が約60%、その中の40%が半年以上続く慢性疲労に悩んでいるという結果が出ました。これは全体の4人に1人が慢性疲労に悩んでいることになります。
日本人の疲労にも変化が現れ、一晩で疲労が回復するどころか、半年以上も疲労に悩んでいる人が増えてきているのです。
うつ病・躁うつ病の総患者数グラフ
精神障害の労災請求件数

慢性疲労症候群の世界的流行

原因不明の強い疲労が半年以上も続き、健全な社会生活が送れなくなる病気を「慢性疲労症候群」と呼んでいます。1984年にアメリカのネバダ州で原因不明の慢性疲労が集団発生して以来、1988年にはアメリカの疾病対策センターがその診断基準を設け、1990年代になると、世界各国で慢性疲労症候群の報告が相次ぐようになりました。日本でも疲労学会や厚生労働省が診断基準を設置しています。
慢性疲労症候群は、現代の疲れや現代型疲労と呼ばれており、肉体だけでなくうつに似た症状が現れるなど、心身ともに疲れるのも特徴のひとつです。
この病気にかかったことにより、仕事ができなくなる人も増えており、厚生労働省の試算によると、慢性疲労症候群による経済的な損失は、年間1.2兆円にも及びます(医療費を除く)。
その影響の大きさを無視できなくなった政府は、1991年に慢性疲労症候群研究班を発足させました。文部科学省においても、1999年から2004年までは「疲労及び疲労感の分子・神経メカニズムとその制御に関する研究」を、2004年から2009年までは大阪市立大学医学部研究科による「疲労克服研究教育拠点の形成」が行なわれました。
このように慢性疲労症候群は国家レベルで研究に取り組む病気となったのです。
慢性疲労症候群グラフ
 

見つからない治療法

夏バテや疲れなどの症状が現れ、お医者さんへ行ったとします。お医者さんはまず問診をして、それから検査をすることになるでしょう。疲れの背景に基礎的な疾患があるかどうかを調べるためです。
検査の結果、もし病気が見つかれば、その治療を最優先します。
問題は病気が見つからなかったときで、多くのお医者さんはビタミン剤か、場合によっては精神安定剤などを処方して終わりになります。疲れに伴って様々な不定愁訴を伴っていれば、一括して自律神経失調症と診断されることも珍しくありません。つまり、疲れに対する有効な治療法が西洋医学にはないのです。
それは慢性疲労症候群でも同じことがいえます。多くの患者さんにリンパ節の腫れが見られることから、ウイルス感染説を唱える研究者もいますし、その他、内分泌異常説や免疫異常説、代謝異常説など様々な説が飛び交ってきました。しかし、まだ確定したわけではありません。
脳、脊髄液減少症や、頸椎や噛み合わせの異常を改善することで、大きな成果を上げているクリニックもあるようですが、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。まだ決め手となる治療法は見つかっていないのが現状です。

免疫力と体温のアップで症状改善

前述した厚生労働省・疲労研究班から、最近、ある有力な仮説が報告されました。それによると、まずストレスなどの影響で免疫力が低下します。すると、これまでに感染して潜伏していたウイルスが活性化されるのです。
その結果、体の免疫機能が働き、ウイルスを退治するためにサイトカインが放出されます。ウイルスを攻撃する実行部隊であるNK細胞などに命令を伝える役割をしているのがサイトカインです。
ところが、サイトカインを放出してもいっこうにNK細胞が活性化されないということが起こります。そうなれば、よりいっそうサイトカインを放出しなければなりません。
ついには体内でサイトカインが過剰になってしまいます。この過剰になったサイトカインが脳や神経系の機能異常を引き起こすのではないかという考え方なのです。
ということは、普段から免疫力を活性化させておけば、発症を予防できるかもしれません。たとえ慢性疲労症候群になっても改善の余地は十分にあるといえるでしょう。
また、統合医療には、冷えの解消をはじめとして、十分な栄養や睡眠など生活習慣を見直すことで慢性疲労症候群を治療しているクリニックがあります。
体の冷えによって胃腸が冷えてしまうと、十分な栄養素を取り込めなくなりますし、冷えは体の血行も悪化させます。これらを根気よく改善していくことで、慢性疲労症候群を克服している例は少なくありません。
免疫力や体温のアップは、特殊な治療法ではありません。身近でできるものから実践していくことをお勧めします。
健食懇調査、健食で改善したい症状グラフ
免疫低下による悪循環
サイトカイン放出量及びNK活性グラフ

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