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ヨーグルトは不老長寿か?

【2018年3月】特別インタビュー

光岡 知足 (みつおか ともたり)先生

ヨーグルトと乳酸菌サプリメント

乳酸菌が私たちの健康を左右する大切な物質であること、ただし、菌が生きているか死んでいるかは何ら関係のないことが、乳酸菌研究の第一人者である光岡先生のお話でわかりました。では、その乳酸菌を腸に届けるにはどのようにしたらいいのでしょうか。乳酸菌といえばヨーグルトです。ヨーグルトは長寿の食品として知られており、光岡先生も長年にわたって食べてこられました。今回はヨーグルトのプラス面とマイナス面などについてお話をお聞きしました。

ヨーグルトは不老長寿か?

今から100年ほど前にロシアの生物学者のイリヤ・メチニコフは、ヨーグルトの不老長寿説を唱えました。ヨーグルトは、どのように食べるといいのでしょうか。    

 健康のためにヨーグルトを食べるのは、ヨーグルトに含まれる乳酸菌を摂取するためです。ただし、生きた菌にこだわる必要はありません。「死んだ菌を摂っても意味がありません」と宣伝されていますがこれは間違いです。死んだ菌であっても、腸を刺激すればいいのです。ですから、ヨーグルトの量というよりも菌の数が重要となります。
 メチニコフは1日に300~500㎖の摂取を勧めていましたが、明確な根拠はありません。市販されているヨーグルトには、1㎖あたり1000万個以上の乳酸菌を含むということが法律で規定されていますから、500㎖といえば、約50億個の乳酸菌が含まれていることになります。    

それだけの数なら、健康への効果はありますか?

 腸内細菌の総数は約100兆個ですから、50億個といっても、それほど多いわけではありません。これだけの数で腸内の善玉菌が増えるということはないでしょう。ただし、加熱殺菌した乳酸菌であっても菌体の殻の成分(菌体成分)が免疫を刺激することはわかっています。その結果として善玉菌が増える可能性はあるわけです。

ヨーグルトの良さと問題点

光岡先生はヨーグルトを食べておられますか?     

 私は1964年にドイツに留学しましたが、そのときに毎日の習慣としてヨーグルトを食べるようになりました。それ以来、毎日250㎖ほどのヨーグルトを食べています。
 これは個人差がありますが、何十年にわたって食べ続けてきたことで、腸内環境が改善され、お通じがよくなったとか、便の臭いがなくなったとかといった効果は体感しているところです。  ただし、食事の内容も大切ですし、ヨーグルトだけを食べていれば健康になるかといえば、そうではありません。
 また、ヨーグルトが苦手な人もいますし、たとえ好きな人でも、毎日食べると飽きることもあります。健康に良いからといって、無理に食べる方法が健康的とはいえないかもしれません。

その他、ヨーグルトに問題点はありますか?

 ヨーグルトなどの乳製品や牛乳には3%の脂肪が含まれています。私のように250㎖も食べていれば、7.5gの脂肪を摂っていることになり、動物性脂肪の摂りすぎです。
 また、甘く味付けしてあるものもあり、そうなると糖質の摂りすぎにもなります。
 そこで、低脂肪でかつプレーンのものを選ぶようにしてください。

サプリメントの有効性とは

その点からいえば、サプリメントによる摂取はいかがでしょうか?

 ヨーグルトの量よりも含まれている菌、しかもそれが死んだ菌であっても、その数が重要だと申しました。菌の数を重要視するなら、サプリメントによる摂取がもっとも効率的といえるでしょう。
 小さな錠剤やカプセルの中に、約1~2兆個の菌が含まれているものもあります。イタリアのギオンチェティという学者の研究では、難病として知られる潰瘍性大腸炎の患者に1日2兆個の乳酸菌製剤を摂取させて、効果が得られたとのことです。
 厳密にいうと、生きた菌を凍結乾燥してカプセルに入れたものを乳酸菌製剤と呼びます。一方、加熱処理した死んだ菌や菌の分泌物(成分)を含んだものが乳酸菌生産物質です。前者がプロバイオティクス、後者が私の提唱するバイオジェニックスとなりますが、菌の生死は関係なく、その数が重要ですから、この研究の場合、効果が出たのでしょう。

乳酸菌を用いたサプリメントを製造、販売するなら、大手の乳業メーカーが有利だと思うのですが、この種のサプリメントを開発しないのでしょうか。

 あまり大々的には発売しないと思われます。自社の従来の商品とバッティングしてしまうからです。よって、殺菌した乳酸菌のサプリメントを製造しているのは、新しい技術のバイオ企業や比較的中小の健康食品メーカーが中心となっています。
 メーカーの規模の大小は関係ありません。あくまで免疫に強い菌の数がもっとも重要だということをもう一度、念を押しておきましょう。

光岡先生
光岡知足先生プロフィール

農学博士。理化学研究所、東京大学教授、日本獣医畜産大学教授、日本ビフィズス菌センター理事長などを経て、 現在、東京大学名誉教授。 ビフィズス菌研究の第一人者として世界に著名な腸内細菌学の世界的権威。 腸内細菌叢の系統的研究で1988年に日本学士院賞、 2007年に国際酪農連盟・メチニコフ賞を受賞。『腸内細菌の話』(岩波書店)、『ヨーグルト』(NHK出版)など、多数の著書がある。

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